部長兼救急外科部長
葉 季久雄
『命』を繋げる
平塚市民病院救命救急センターは、平成29年4月1日に神奈川県から認可されました。重症・重篤患者さんに対する積極的かつ高度な治療を提供することはもちろんのこと、全次型救命救急センターとして、ER(emergency room;救急外来)の機能も担っております。
救急隊からの受け入れ要請があった患者さんを軽症~重症まで一元的に受け入れ、救急専任医が初期治療、必要な緊急処置を行います。救急専任医による初期治療の後に、さらなる治療が必要と判断された場合、各診療科と円滑な連携体制による専門治療が行われます。心肺停止、虚血性心疾患、心不全、大動脈疾患、脳血管障害、重症外傷、広範囲熱傷、急性腹症、消化管出血、敗血症、体温異常、意識障害、多臓器不全などの重症疾患に対し、救急専任医と各専門医が連携して救命のために診療にあたります。
平成30年度の救急搬送患者数は9,123人、応需率は98.7%でした。救急搬送患者数は年々増加の一途です。『断らない救急医療』を展開しています。
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~救える命を救いたい~
市民の命を守るため、必要に応じ、救急医が救急現場に駆けつけます!
平成25年4月1日から「本格運用」を開始しました!
平塚市消防本部と平塚市民病院は、病院前救護体制の充実、強化及び救急救命処置の質の維持向上を図るため、救急隊員が病院研修をしながら、救急現場への医師の出場が必要な場合は、救急医が救急隊員とともに救急車に乗り込み救急出場する「平塚市救急ワークステーション(派遣型)」を実施しています。
この事業は、救急現場における早期対応と救急業務の高度化に伴う専門的知識や技術が求められている現状を踏まえ、
(1)発症や受傷早期に医師が現場に接触することによって、救命が可能になるケースがあること。
(2)平塚市消防本部の救急隊員、特に救急救命士の技能技術を、病院に常駐し医師と密接な連携をとることで、その技能技術のさらなる向上が図れること。
で、社会のニーズに応えることができるものであると考えています(神奈川県内では横須賀市に次ぐ県内2番目の先駆的な事業です。)。
この事業を通じ、「救命のために役立つのであれば、医師は現場に行くことも辞さない。」という思いが、平塚市民の皆さんにお伝えできればと考えています。
平日の午前9時から午後5時15分まで
(1)車両やがれき等による「挟まれ事故」で、救出におおむね20分以上要すると予想される場合
(2)複数傷病者発生事故で、現場での医師の救命処置が必要と判断した場合
(3)消防が、救急医の救命処置が必要と判断した場合
検証期間中の平成25年1月から3月中旬までに、22件の出場があり、医師が早期に救急現場に出場し救急救命士との連携により高度な救命処置等を行うことにより、心肺停止患者の心拍が再開した症例等がありました。
救急専任医 4名、兼任医 8名、救急科専門医 4名
葉 季久雄
金子 靖
友成 悠邦
足立 基代彦
他5名救急兼任医