診療科のご案内

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放射線診断科

診療部長兼放射線診断科部長兼臨床研修指導室長

屋代 英樹

4名の常勤放射線診断医(内、放射線診断専門医3名、放射線科専門医1名)と、慶應義塾大学及び東海大学および千葉大学からの非常勤放射線科医で診療にあたり、臨床各科の依頼に応じ、放射線技師と共に質の高い画像検査を行い、スピーディーかつ的確な情報を提供し、総合的に医療レベルの向上を目指しております。

屋代英樹科部長

医師、技師共に豊富な放射線防護の知識を用いて必要最小限の医療被ばくで情報提供出来るように努めます。
地域医療支援病院として、開業医の先生方と連携し地域医療の発展に貢献できるよう努力いたします。
IVR治療(画像ガイド下の低侵襲治療・放射線カテーテル治療)が必要な患者様には、IVR専門医がIVR-CTを駆使した最良の治療の提供を心がけます。
放射線科専門医修練機関として、次世代を担う放射線科医、臨床研修医の指導にあたります。

診療、検査内容

画像診断

放射線診断科ではX線単純写真、CT、MRI、超音波、消化管造影、血管撮影、核医学検査、骨密度検査を担当しています。画像診断は当院の各診療科および近隣の開業医からの依頼(委託検査)に基づいて行い、基本的には患者さん本人からの申し出による検査は行っていません。検査を希望される方は、症状に応じ各科外来を受診の上、検査希望をお伝えください。尚、かかりつけの開業医がいる場合には、開業医からの委託検査制度を利用し検査を受けることが可能です。

委託検査

委託検査とはFAXで予約して、1回の受診で検査を施行し、画像診断の結果が得られるシステムです。画像診断の結果は紹介元の開業医の先生から説明を受け、今後の治療方針については開業医の先生と相談してください。
委託検査を受ける時には、紹介状持参で検査予定時間の30分前迄に放射線科受付にお越しください。通常は検査結果をお渡しする迄検査予約時間から1時間(検査終了後から30分以内)以内で行っていますが、他の重症患者さんの緊急検査が入ってしまった場合、まれな症例で正確な読影のため時間を要する場合などがありますので、予めご了承ください。

血管造影

血管造影検査は大別して診断目的の血管撮影とIVR(Interventional radiology:画像下治療)に分かれます。 診断を目的とした血管造影検査は主に腫瘍の局在や血管解剖の把握の為に施行されます。 IVRは画像ガイド下の低侵襲治療として施行されます。H25年に導入されたIVR-CTによりがんの動注化学療法では初期効果判定、経過観察に威力を発揮し閉塞性動脈硬化症や透析シャントに対する血管形成術、出血患者に対する止血術、肺や肝臓に対する生検術、気管支狭窄の拡張術などに於いてもCTが同室設置であることによるメリットは多大です。 開業医の先生方で血管造影検査の必要性や適応についての相談があれば、お気軽に電話にて相談してください。

画像診断機器

一般X線撮影

レントゲン撮影とも言います。当院では、H26年5月より一般X線撮影システムを最新のFPD(フラットパネルディテクター)化し、より低被ばくで高画質な検査をスピーディーに実施する事が可能となりました。
また全下肢領域や全脊椎領域などの広範囲を撮影できる最新の長尺撮影システムも導入しています。

一般X線撮影

CT

  • CT装置4台
  • 320列MDCT(キヤノンメディカルシステムズ製)1台
  • 80列MDCT(キヤノンメディカルシステムズ製)1台
  • 80列MDCT(キヤノンメディカルシステムズ製 救命救急センター) 1台
  • 64列MDCT(キヤノンメディカルシステムズ製 IVR-CT)1台

X線CTは短時間でほとんど苦痛なく検査ができ、多くの情報を得ることができることから、あらゆる領域に於いて多種多様な疾患のスクリーニング・精査目的の検査として適応があり、超音波検査と並び広く用いられている画像検査の一つです。320列MDCT(多列検出器CT)は高機能CTであり、心疾患、脳血管障害疾患等の4次元検査を無侵襲に行えます。令和3年には2台を最新の80列MDCTに更新し、AI(人工知能)技術を利用した低被ばく撮影技術や金属アーチファクト低減技術が使用可能となりました。同時にHEPAフィルター付き換気扇も導入し、感染リスクを最小限に抑えることができるようになりました。救命救急センターの80列CTは最新型の大開口径CTであり、人工呼吸器を装着した患者さんや創外固定を行っている患者さんなども、簡単に撮影することができるようになりました。

80列大開口径MDCT(救命救急センター)

検査時間は10分〜15分ですが、妊娠している方や、妊娠の可能性がある方には施行出来ません。造影剤を使用する場合には、検査前は食事をしないようにしてください。また、造影剤の副作用歴がある場合には必ず事前にお知らせください。

80列MDCT
CT2
320列MDCT

MRI

  • MRI装置1台 1.5テスラ装置(GEヘルスケア・ジャパン製)
  • MRI装置1台 3.0テスラ装置(GEヘルスケア・ジャパン製)

MRIは磁場と電波を用いて体内などの画像を撮影する装置です。放射線を用いていない為、放射線被ばくの心配がなく、あらゆる方向の断面を得ることが出できます。撮影の時には大きな音がしますが、これは磁場を変化させるための音です。
脳の検査や、脊椎、関節、各臓器の診断ではCT以上の情報が得られることが多く、第一選択の検査として行われています。CTでは得られない情報を得るため精密検査としても行われることもあります。
造影剤を使うことなく血管の情報を得る検査もあるため、脳の検査と一緒に行うことも一般的に行われています。
検査時間は15分〜30分。妊娠している方や、妊娠の可能性のある方は原則的には施行できませんが、必要に応じて検査を行う場合もあります。
造影剤を使用する場合には、検査前は食事をしないでください。副作用歴がある場合には必ず事前にお知らせください。

MRI

血管造影

  • 血管撮影装置2台
    全身用CT一体型血管造影装置(IVR-CT:キヤノンメディカルシステムズ製)
    心臓用バイプレーン血管撮影装置(シーメンスヘルスケア製)

血管造影は血管内に細い管を入れて、造影剤と言う薬剤を使って、X線で血管の形や、腫瘍を確認する検査です。当院では心臓の血管造影検査を主に循環器内科が行い、腹部の血管検査を放射線診断科、血管外科が行い、頭部の血管検査を脳神経外科が行っています。
また、血管造影を行った際にIVR(画像支援下の低侵襲治療)を行うことがあります。具体的には詰まった血管を広げて虚血に陥った臓器を救うことや穴の開いた血管に詰め物をして出血を止めること、悪性腫瘍の栄養血管を詰め抗がん剤などを注入して腫瘍を無くすことなどを行っています。H25年に導入されたIVR-CTにより、正確な治療効果判定がCT検査を部屋の移動無しで行えるようになりました。
適応になる病気は、心臓のIVR治療としては心筋梗塞、腹部のIVRでは出血や肝細胞癌治療、頭部のIVRでは脳動脈瘤の塞栓術・脳梗塞に対する血栓回収療法などが主な病気ですが、その他にも多技にわたる疾患が治療の対象になります。
原則として、入院で行う検査です。検査時間は30分〜4時間ですが、手技の内容により所要時間は大きく変わります。
妊娠している方や、妊娠の可能性のある方は原則的には施行出来ませんが、必要に応じて検査を行う場合もあります。
造影剤を使用する場合には、検査前は食事をしないでください。副作用歴がある場合には事前にお知らせください。

IVR-CT装置
IVR-CT装置
心臓血管造影装置

X線造影診断

  • X線透視診断装置2台(キヤノンメディカルシステムズ製FPD搭載 内1台はC-アーム型高性能装置)

X線透視装置を使った検査は、バリウムを使った食道、胃、大腸などの消化管造影検査と、内視鏡を使い膵管に細い管を入れて、ヨードを使った造影検査(ERCP)が行われています。消化管検査は、胃癌、大腸癌の早期発見、術前病期診断が主な対象疾患です。
ERCPは膵癌、総胆管癌が主な対象疾患です。
検査時間は上部消化管(食道、胃)の検査で10分〜15分。下部消化管(大腸)の検査で、15分〜30分です。
妊娠している方や、可能性のある方は施行できません。

X線透視装置(C-アーム型高性能装置)
X線透視装置
(C-アーム型高性能装置)
X線透視装置
X線透視装置

核医学検査

  • ガンマカメラ1台 2検出器型ガンマカメラ(シーメンスヘルスケア製)

核医学検査はRI(アールアイ)検査と呼ばれている検査で、微量の放射線同位元素に臓器に特異的に集まる薬を合わせたものを体に注射して行う検査で、目的とする臓器に集まった薬は、そこから放射線を体外に向けて放出します。その放射線をガンマカメラと呼ばれる専用の検出器で画像にすることにより臓器の形や働き、腫瘍がどのようになっているかを調べる検査です。

骨シンチグラフィー:骨腫瘍の検出を目的とした検査。悪性腫瘍の骨転移を調べる検査。
ガリウムシンチグラフィー:腫瘍の検出、腫瘍の良悪性の鑑別、炎症の検出。
心筋血流シンチグラフィー:心筋虚血、心筋梗塞の検出、評価。
脳血流シンチグラフィー:脳血管障害、痴呆、変性疾患、てんかんなどでの脳血流診断。

核医学検査

骨密度検査

当院の骨密度検査は、DEXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法を用いています。 DEXA法は、骨量測定の標準方法として重視され、骨粗鬆症の精密検査や、骨粗鬆症の治療効果の経過観察、また骨折の危険性予測に有用なものです。
測定する骨は、腰椎、大腿骨頸部です。誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被ばく量も少ないという利点があります。

骨密度検査

専門医修練機関

当院は日本医学放射線学会、日本IVR学会の専門医修練機関にあたります。検査は基本的には常勤の放射線科専門医が行っておりますが、一部の検査については専門医でない放射線科医や臨床研修医が行うこともあります。検査、読影に関しては専門医の指導のもとで行っており、質の高い検査が出来るよう心がけておりますので、ご了承ください。

学会認定医

日本医学放射線学会放射線科専門医
日本IVR学会IVR専門医

教育施設認定

日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
平成22年(2010)4月1日
日本IVR学会専門医修練施設
平成21年(2009)年1月1日

スタッフ

診療部長兼放射線診断科部長兼臨床研修指導室長

屋代 英樹

卒業年
H10年卒
資格
医学博士
日本専門医機構認定放射線科専門医
日本医学放射線学会放射線診断専門医・研修指導者
日本インターベンショナルラジオロジー(IVR)学会IVR専門医・代議員
医療情報学会認定医療情報技師
腹部ステントグラフト実施医・指導医
胸部ステントグラフト実施医・指導医
臨床研修指導医
専門分野
IVR(画像下治療)、画像診断一般

主任医長

永田 芳美

卒業年
H18年卒
資格
日本専門医機構認定放射線科専門医
日本医学放射線学会放射線診断専門医・研修指導者
専門分野
画像診断一般

医長

小玉 江里子

卒業年
H26年卒
資格
日本医学放射線学会放射線診断専門医
専門分野
画像診断一般

医師

キタロウ イルワン

卒業年
H29年卒
資格
専門分野
画像診断一般

医師

東川 康嗣

卒業年
H30年卒
資格
日本専門医機構認定放射線科専門医
専門分野
画像診断一般

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