地域医療、特に、病院医療の崩壊の危機が叫ばれる中、地域の医療を確保するという使命を持つ自治体立の病院の間では、「地域包括医療・ケアの推進」という合言葉が広がっています。
これは、地域住民の参加も得て、患者さんを中心とした隙間のない医療、さらに、保健サービス、在宅ケア、リハビリ、福祉・介護サービスを提供できるようにして、住民が住みなれた場所で安心して生活できる環境を生活圏の中で構築していこうというものです。ひとつの病院だけでは解決できない課題を、地域ぐるみで完結していこうとする動きです。
平塚市民病院も、地域の「かかりつけ医」の先生たちとの病診連携、病院同士の病病連携、さらに施設や行政との密接な連携によって、平塚市や周辺地域の「地域包括医療・ケア」を推進していくための、中核病院としての機能の充実を図っております。
地域内での医療機関の役割分担を進め、当院でなければできない医療、つまり、入院治療を必要とする患者さん、救急患者さん、紹介患者さん、診断や治療に高度の技量、器機を必要とする患者さんなどを対象として、質の高い急性期医療の提供に努めてまいります。
現在進行中の新棟建設計画に当たっては、免震構造はもとより、水害への対応、ヘリポートの装備などを検討しておりましたが、去る3月11日の、未曾有の大震災を経験し、病院の基本方針に、「広く国民の安全を確保するため、院内外の災害時の対応に力を注ぎます。」を加え、災害に強い病院を、新たな目標として設定いたしました。
5月には、新オーダリングシステムへの変更のため、外来などの混乱をきたし、ご迷惑をおかけいたしました。今後、夏から秋にかけて、MRIの更新、電子カルテの導入を行いますが、可能な限り、スムースに導入したいと思います。ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
平成23年6月23日
病院長 石山 直巳