当院では、24時間365日二次診療体制で小児医療を担い、地域のお子さんの急病に対応しています。
小児病棟では、主に15歳以下の患者さんを受け入れています。小児科で治療・検査目的で入院される患者さんのみならず、手術目的で入院される外科系の患者さんもいらっしゃいます。お子さんとご家族に安心して入院していただけるよう、医師・看護師・薬剤師・栄養士・ソーシャルワーカーなど、多職種と協力しながらチームで安全な医療の提供に努めています。

NICU・GCUでは、30週以降の早産児・低出生体重児をはじめとした治療を必要とする赤ちゃんを受け入れています。
NICU・GCUでは、ご両親が安心して赤ちゃんと過ごす「ふれあいの時間」を大切にするとともに、健やかに成長できるよう「赤ちゃんに優しい看護」に努めています。
また、赤ちゃんの成長・発達などに関する様々な不安が和らいでいただけるよう、赤ちゃんとの早期接触やカンガルーケアなども行っています。

赤ちゃんの手や背中などに、直接手のひらで触れてもらいます。まだ目が見えない時期にも、ご両親の手の温かさを感じることができます。

両手の手のひらで、赤ちゃんを包み込んでもらうことで、ご両親のぬくもりを感じ安心できます。

お母さん、お父さんの裸の胸に直接赤ちゃんを抱っこしてリクライニングシートに座っていただきます。お母さん、お父さんの肌をつけてゆったりすることで、赤ちゃんの呼吸が安定したり、眠りが深くなります。また、母乳分泌促進効果もあります。

赤ちゃんの周りを布で囲み、お母さんのお腹の中にいるような姿勢を保つことで安心します。

睡眠状態にできる限り合わせ、ストレスを最小限にするため、赤ちゃんにとって心地よいタイミングで行います。

音や光による刺激を与えないよう、生育環境への配慮をしています。

出産後に赤ちゃんがNICU・GCU入室の可能性が高い当院入院中の妊婦さんに、産前訪問を行っています。
赤ちゃんを取り巻く環境を知っていただき、思いを共有することで不安の軽減及びご家族の生活の始まりへの支援を行っています。ご希望の場合、お父さんへの産前訪問も実施しています。お母さんの体調がよければNICU・GCU見学もできます。

赤ちゃんとお母さんを繋ぐ母乳には、大切な栄養が含まれています。初乳から赤ちゃんに届けることができます。助産師や看護師が、おっぱいの練習も支援させていただきます。

退院後、赤ちゃんとご両親がご家族で安心して過ごせるよう、地域の保健所や医療機関へ情報提供し、支援を繋いでいきます。