「がん」と聞いて皆さんはまず何を思い浮かべますか?
 苦しい病気・つらい検査・手術・抗がん剤・・・「がん」が心筋梗塞や脳卒中を抜いて、死亡原因の1位になってから20年以上が経ち、今や3人に1人が「がん」で亡くなっています。
 この事から、「がん」イコール死のイメージを持つ人も少なくないと思います。
 しかしながら、医学の進歩で「がん」の早期発見・治療方法・痛みを始めとする多くの症状緩和の技術は目覚しいものがあります。
 そこで、多くの市民の皆さんに「がん」について正しい知識を持っていただく事と同時に、当院での実際を紹介したいと思います。


がんの部位
 国の統計で「がん」を部位別に見ると、男性では肺・胃・肝・大腸の順に多く、女性では胃・大腸・肺・肝・乳房の順に多いとされています。
 また、男女共に胃は減少傾向にあり、肺・大腸は増加傾向にあります。


「がん」にかか罹りやすくなる危険因子と、かか罹りにくくなる予防因子
 次に、「がん」にかか罹りやすくなる危険因子と、かか罹りにくくなる予防因子を代表的な「がん」別に紹介します。
 下の表から解るように、「がん」の危険因子は喫煙や飲酒、食事など生活習慣が中心です。
 「がん」を予防するためにも生活習慣を見直してみましょう。
 ただし、喫煙・飲酒の習慣があると「がん」にかか罹り、習慣が無いとかか罹らないという事ではありません。
 あくまでもかか罹りやすくなったり、かか罹りにくくなったりすると言うことです。
 また、かか罹りにくくなるからと野菜ばかりの片寄った食習慣にすると、「がん」以外の疾患を発症する恐れがあるので気をつけましょう。
早めの受診
 そして、「おかしい」と思った症状があった時は早めの受診をお勧めします。
 病気の宣告を受けるかもしれないという恐怖や、たいした事はないという思いで受診を先延ばしにしていませんか?
 少しでも早い発見は治癒につながります。病気を早期に発見できれば治る可能性が高いのです。
 だから「あれ・・・?」と思ったら勇気を出して受診しましょう。
 自分の症状がどこの科に掛かっていいのか解らない時は、総合案内でお尋ねください。
 総合案内は正面玄関を入って右側、受付の手前にあります。
 ここでは担当の看護師が患者さまから症状をお聞きして、どの科にかかっていいのかご案内します。

がん予防12か条
 1.バランスの取れた食事
 2.毎日変化のある食生活
 3.食べすぎず、脂肪は控えめに
 4.お酒は程ほどに
 5.タバコは吸わない
 6.適量のビタミンと、繊維質を多く食べ物から摂る
 7.塩辛いものは少なめに、あまりに熱いものは冷ましてから
 8.焦げた部分は避ける
 9.カビの生えたものに注意
10.日光に当たり過ぎない
11.適度にスポーツをする
12.身体を清潔にする
 以上の一つ一つは難しいことではないので、できることから日常的に続けていくことが大切だと思います。

次回からは、早期発見のために知っておきたいこと。検査について。セカンドオピニオンとは?治療の実際(手術療法・放射線療法・化学療法)。痛みの対策。ホスピスと在宅医療。これらをシリーズでお伝えする予定です。
がんの部位 危険因子 予防因子
塩辛い食品、喫煙、多量飲酒 緑黄色野菜、生野菜、果物類
大腸 動物性脂肪、飲酒 食物繊維に富む食品、身体活動
喫煙、大気汚染、粉塵職場 緑黄色野菜
子宮頚部 早婚、多産、喫煙 清潔
乳房 未婚、晩婚、少産、飲酒、肥満 身体活動

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